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中国と日本で電気自動車の急速充電器の次世代規格を共同開発することになりました。

電気自動車の急速充電器について、中国と日本が同一規格を作ることに同意しました。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180821-00050121-yom-bus_all

 

何個か言いたいことがありまして、まずは急速充電器のシェアから考えます。

 

電気自動車の急速充電器の世界シェアは

中国(GB/T)     87%

日本(チャデモ)  7%

欧米(コンボ)      3%

 

なので、そのまま見ると圧倒的にシェアが違う中国に吸収されるのではと思われると思いますが、中身は全然違うんです

 

元々の中国の急速充電器は日本が(パクられた上に特許をとられることまでわかった上で)技術を渡したものなんです。

 

なので、中国の急速充電器のコンセントの形を日本のものに変えたら、通信方式が一緒なので、普通に充電出来ます。

 

でも、日本の急速充電器の出力の3分の1ぐらいしか出力がありません。

現状では日本が150キロワットで中国が50キロワットです。

 

そこで、技術がない中国は、今回、日本と手を組んで、

最大500キロワットの急速充電器を一緒に作ろうというのが、今回の次世代規格での共同開発の合意の内容です。

 

 

まず、急速充電器がダントツで多い中国は、世界最大の電気自動車が売れる国です。

 

最近は補助金も第2段階に入っていて、1回の充電で走れる距離に応じて補助金を出し始めました。

http://www.afpbb.com/articles/-/3178541?cx_amp=all&act=all

 

前はじゃぶじゃぶ出していた補助金を絞り始めて、もっというと、中国国内の技術と競争力のない企業を潰し始めました。

例を出すと、航行距離が150km以下の電気自動車の補助金を打ち切りました。

 

今の中国の急速充電器は、50キロワットなんで、技術が無くても、車に乗せるリチウム蓄電池が消耗しにくかったり、発熱しにくかったりしますが、

次世代規格は、それの10倍の充電スピードなので、ちゃんと作った蓄電池じゃないと危険です。

 

下手したら爆発します。

 

でも、ちゃんと作ったら、10分ぐらいで充電終了になるので、電気自動車乗りにとってとっても良い話になります。

 

あとは、蓄電池の耐久性の問題ですね。

連続充電しても大丈夫なんでしょうか?

発熱凄そうです。

 

 

日本って車に関しては結構頑張ってて、欧米規格のコンボに関しても手は打ってるんです。

 

コンボとチャデモが両方使える急速充電器が海外では増えています。

 

そう考えると、

急速充電器の主導権は日本にありそうです。

 

 

でも、電気代めちゃくちゃかかります。

 

現状の日本の急速充電器は400ボルトなんです。

フォルクスワーゲンがポルシェの新型電気自動車で考えてるのは、350キロワットで800ボルトです。

 

500キロワットだったら、確実に1000ボルトを超えます。

 

今度は、国全体の電気の供給問題になりますね。