トヨタとパナソニックが次世代電池の取り組みを始めました。
トヨタが初めて具体的な数字を発表しました。
2030年に全体の半分の550万台をEVと燃料電池車(水素自動車)で計100万台、ハイブリッドとプラグインハイブリッドで計450万台という見込みです。
ここで大切なのは、
パナソニックとテスラの関係はものすごく大きい。
ギガファクトリーを作るときにかかった約6000億円の中から、パナソニックは2000億円を負担している。
ある意味運命共同体です(パナソニック副社長談)。
でも、今回パナソニックがテスラを裏切ったと思うのは話が違います。
トヨタとパナソニックはもともとPEVE(パナソニックEVエナジー。今のプライムアースEVエナジー)で20年近く協業しています。
もっと言うと、テスラが最初にトヨタと一緒にEV作った時、トヨタがパナソニック連れていった可能性が非常に高い。
なので、最初に付き合いがあったのはトヨタで、
もっと言うと、1953年の車載用ラジオからの付き合いになります。
しかも、今テスラで使っている円筒型電池じゃなくて、角型電池の開発や全固体電池を開発することによって、テスラとの電池開発とは、かぶらない事を強調しています。しかも、すぐには開発できないことを言及しています。
同じものだったら何言われるかわからないですからね。
テスラは大きくなる会社なのは分かるんですが、そこに一極集中は経営上難しいので、トヨタとも全面的に組んだんでしょう。
同じ日本人だしやりやすい。
パナソニックが、次の収入源として考えたのが、自動車産業です。
どれぐらい本気かっていうと、2回の社債発行で約3700億円を調達して、それを車載事業に充填。
その上で、今まで順調に減っていた有利子負債も、4期ぶりに1兆円を超えました(嘘みたいな金利で借りていますが)。
電池の開発はめちゃくちゃ投資が必要なのでしょうがないです。
今にして思うと、バブル崩壊のときに、三洋電機買ってよかったですね。
三洋は電池部門だけでパナソニックが買ったようなもんですからね。(あとはラグビーぐらいかな)
そのトヨタ陣営は、いろいろな国産メーカーがOEMや共同開発で乗っかっているので、電池の販売拡大もできます。
実際、スズキの社長は電池開発はしないと明言し、トヨタとパナソニックが開発した電池よ使用すると暗に言ってます。
やっとトヨタのEV部門が開発や発表を加速しているので、今まで頑張って国産EVを引っ張ってきた日産や三菱はどうするんでしょうね。