電気自動車やプラグインハイブリッド車などの次世代車は、ガソリン車と比べると二酸化炭素の排出量が少ないため環境に優しいといわれています。
ということで、日本も2030年までに電気自動車やプラグインハイブリッド車の新車台数に占める割合を20%から30%に引き上げる目標を掲げています。
しかし、現状では、電気自動車やプラグインハイブリッド車共に1%に満たない販売割合となっています。
でも、世界には電気自動車やプラグインハイブリッド車の市場シェアが37%に達した国があります。
その国はノルウエー。
この国は2025年までに100%排出ガスのない車にする目標を掲げています。
この国は寒いにもかかわらず(電気自動車の暖房は冷房より電気をたくさん使います)なぜ売れるのでしょうか?
答えは
この国はあまりにも寒いのでブロックヒーターというものがついていて、エンジンオイルの凍結を防ぐために家に帰ると車のケーブルをコンセントに刺すのが習慣になっています。
ということで、駐車場には電源がきていますし、コンセントに刺すのも違和感がないからです。
もともと国の電力の96%が水力で賄われているので、環境に対する意識も高い。
でも、売れる理由は現実的なものでした。
電気自動車やプラグインハイブリッド車の輸入関税、自動車登録税、25%の付加価値税の免除、高速料金や公共駐車場の無料化、無料の充電設備の設置や道路使用料の減免等があります。
でも、爆発的に普及したのは電気自動車などにバスレーンを開放したことにあります。
ノルウエーは意外と渋滞が多いみたいで、この政策が大いにうけました。
でも買い換えるならば電気自動車を買わないって人が全体の47%いるようです。(プラグインハイブリッドの場合は21%の人が買わないといっています)
理由は距離の問題と、充電スポットの不足、優遇税制の継続性などが原因です。
優遇税制に関してはいい例があります。
デンマークが2016年から電気自動車の購入者に少しずつ優遇税制取りやめが始まって、例えばテスラは、2015年下半期にデンマークで販売されたのは1886台なのに、2016年上半期3ヶ月には37台しか売れていません。
(優遇税制がなくなった為、テスラSの販売価格はほぼ3倍になりました)
このような政策を日本も打てるのでしょうか?
そこまでは無理だとしても近いところまでは期待したいですね?
高速無料化されたらめちゃくちゃうれしいです。