水素自動車を世界で市販しているのは現時点でトヨタのMIRAIだけです。
リース販売されているのはホンダのクラリティ フューエルセルというのもあります。
(共にメーカーウエブサイトより引用)
・水素自動車の歴史は意外に古くて、1807年には製造されています。
・研究開発しているのは結構多くて、
1990年代からマツダとBMWが既存のエンジンを改良する形で水素燃料エンジンの開発を進めています。
2005年にはトヨタと日野自動車が共同で水素で動くバスを開発。
2009年にはマツダがRX-8水素エンジン搭載車が広島市に納入されています。
・2017年には「水素カウンシル」という団体を発足させて、
「水素を利用した新エネルギー移行に向けた共同のビジョンと長期的な目標を提唱する」ということらしいです。
水素は「宇宙で夫も豊富な元素」だから、車だけでなく用途を広げたら規模の利益も改善すると指摘しています。
・水素自動車の開発は莫大なコストがかかるため、
トヨタはBMWと提携
ホンダはゼネラルモータースと提携
日産はダイムラーとフォードと提携
して、開発を加速しています。
トヨタとしては、「水素自動車の火は消さない」そうで、外野からの水素自動車は電気自動車の負ける批判を受け流し続けるようです。
・水素の生産について
石油の生成過程において副産物としてできる。
もともとこの時に出来る水素の有効利用を考えて水素自動車が開発された。
でも最近の設備の更新で水素ガスが発生しないものに変わってきています。
・水素ステーションについて
2017年8月現在で全国で92箇所あります。
2015年末までに100箇所目標だったので大幅に遅れています。
経産省としては2020年までに160箇所の設置目標を掲げています。
また、水素ステーションを作るのに4億円から5億円は少なくともかかります。
半分は補助金で賄えますが、それでも中小企業が建設するのはリスクが高いです。
理由は水素自動車の普及にあります。
・水素自動車MIRAIの販売実績
発売から2年経った2016年末で国内では1500台弱販売されています。
(世界では2017年7月で3857台販売)
ホンダの水素自動車は110台ぐらいしか走っていないので
単純計算すると
17台の水素自動車で1箇所の水素ステーションを使うことになります。
普及前とはいえ投資としては大きすぎます。
採算が取れるのは1箇所につき1000台とのことなので先は長そうです。
・値段が高い
720万円は高いです。補助金202万円があって500万円以上します。
・納期が早くなった!!
1ヶ月から2ヶ月で納車されるようになりました。
一時納車は2019年以降になっていましたが、大幅改善です。
こうやって情報を集めてみると、MIRAIの未来は現状では明るくないかもしれませんが、
電気自動車よりも環境にいいことは確かなので何かのきっかけで普及するかもしれませんね。