以前どこかの記事でテスラの元幹部が日産の電気自動車の戦略がずれていると言っていました。
http://toyokeizai.net/articles/-/193268
なんとなく言っている事はわかるんです。
この人はパナソニックからテスラに移ってるんで蓄電池の専門家です。
テスラの電池部門のトップだった人です。
要約すると、
基本は蓄電池のことを解説していますが(蓄電池の未来と、需要と供給のバランスについて)、
車本体については
・今のところ中途半端な値段帯や航続距離では車は売れにくい。
・テスラのモデルSやモデルXで大成功しているので、電気自動車は高級車であり安くする必要はない。
・高級車は500kmは最低限走らないといけないし、それ以上は必要ない。
・それ以上走ることを考えるよりも、コストを安くしたり、小さくしたりしたほうがいい。
・電気自動車の寿命は将来的には80万kmまで延びるので、そこまで安くする必要は無い(費用対効果で考えるとガソリン車の3倍以上走ることが出来るので価格も3倍ぐらいでもおかしくはないという考え)。
これは完全に1000万円オーバーの車の考え方です。
そこから考えたテスラモデル3はとってもよく売れています。
モデル3は高級車からの引き算で作った車で日産のリーフとは根本的に違います。
リーフはなるべく安い(前のモデルと同じぐらいの)値段で走行距離と居住性を向上させました。
個人的には値段は少し高くても日本の測定基準で航続距離500kmはほしかったです。
そして、逆に航続距離が350kmしか走らなくても補助金と税金の免除を含めて230万円ぐらいのモデルを作るべきでした。(車体本体価格で270万円ぐらい)
そこが一番の敗因です。
すべてが中途半端なんです。
安くもないし手が届かないわけではない。
車体価格300万円からの車は大衆車ではないんです。
航続距離が350kmしか走らなくても補助金と税金の免除を含めて230万円ぐらいのモデルを作るべきでした。(車体本体価格で270万円ぐらい)
中国で買える電気自動車はだいぶ安いです。(補助金がでかい)
(http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/011300…より引用)
この値段帯ならほしい人はたくさんいるはずです。
プリウスを戦略的に攻略するには、(電気自動車がハイブリッドに勝つには)国内では安いモデルが必要です。
もちろん前のモデルより新型リーフは売れると思いますが、現状では爆発的には売れていません。(リコール等があったのも理由のひとつですが)
結局来年出てくるであろう新しいモデルがどこまで振り切れるかにかかってきます。
以上、なぜいい車なのに売れないかを独断と偏見で分析してみました。
(基本日産が好きなのでこんな感じになりました)