日本の車産業って独特なんです。
韓国車は売れないし、外車といえばヨーロッパの車。
ハイブリッドがこんなに売れているのは日本だけだし、CVTも日本車が発展させた。
この国の産業はガラパゴスといわれることが多くて、
日本だけで発展しているけれども、世界的には競争力がなくなっている産業が結構たくさんあります。
たとえば家電業界(私昔かかわっていました)。
私が見てもどう考えてもいらない機能(冷蔵庫に人工知能や賞味期限お知らせするディスプレイなど)をつけて単価を上げようとしてる冷蔵庫。20万円ぐらいします。
エアコンなんて普通に冷房と暖房とかあって、電気代が安いだけでいいのに、人感知センサーやとかつけています。
これも単価アップの為です。
もっと言うと行きつくとこまで性能が行ってるのに毎年新製品が出ています。
状況に無理が生じています。
もちろん世界的にはこんな機能にお金を払える人は少ないので、売れません。
日本ではそこそこ売れてますが。
なので、テレビも冷蔵庫もエアコンもパソコンも携帯電話もその他の精密部品以外の部品も全部海外のメーカーにシェアを奪われています。
なぜなら、
性能が行くとこまで行ってるから。
ノウハウが確立されてるから。
その中で
この日本の産業の最後の砦は車の関連産業です。
これがなくなったら日本は沈みます。
今の日本ではハイブリッド車(プリウス)が幅を利かせていますが、これは日本特有の車事情からきています。
ストップアンドゴーが多いこの国では、ブレーキを踏むことによって充電するハイブリッドが非常にマッチしています。
でも残念ながらハイブリッドに関する特許をトヨタ自動車関連が押さえてしまったため世界的には普及しませんでした。(この反省から水素自動車の特許を開放しています)
ここで
電気自動車が登場します。
ガソリン車やディーゼル車を作るには大きな投資とノウハウが必要です。
掃除機のダイソンは以前自動車製造に参入しようとして断念していますが、電気自動車ならそれほどのノウハウが必要ないので参入表明しています。
ということで、それほどのノウハウがないほとんどの企業は電気自動車を研究開発しています。
でも、ガラパゴスの国日本ではハイブリッド全盛で、電気自動車が全然盛り上がっていません。
ノウハウがあるから、電気自動車をまともに販売しているのは日産と三菱だけです。
もっというと、すぐにでも電気自動車を作れる技術があるにもかかわらず、中国等の排ガス規制に合わせてやっとのことで電気自動車をゆっくりと作り始めました。
誰が見ても世界的な流れではガソリンから電気に主流が行っているのに、トヨタなんか水素自動車を作り続けるそうです。
大きい企業は舵取りが大変です。
利益余剰金はトヨタが18兆円、ホンダが7兆円もあるので(資産は入っていない真水の金額)余裕なのかもしれませんが(任天堂があせらず殿様商売なのと同じ理論)、10年ひと昔と言われないことを願っています。